リビング向けの加湿器は、部屋の広さに合う適用床面積と、普段使うモードの加湿量で選びましょう。広い部屋で能力が足りないと、湿度が上がるまでに時間がかかります。
ただし、適用床面積は、プレハブ洋室と木造和室で畳数が違い、加湿量も、運転モードごとに数値が示されます。短い時間だけ使うモードの数値で選ぶと、普段は足りなくなります。
条件別の早見表で、リビングの広さと使い方から、方式と買う1台を選びましょう。
- 条件別のおすすめ早見表と、紹介する6機種の比較
- 適用床面積・加湿量・タンク容量・電気代の見方
- スチーム式・ハイブリッド式・気化式の、リビングでの向き不向き
- リビングで失敗しやすい点と、置き場所・湿度の保ち方
- タンク・フィルター・クエン酸洗浄のお手入れの頻度と、補修用性能部品の保有期間
- 寝室・一人暮らし・お手入れ重視の用途別のおすすめ3機種
リビングの広さと、重視する条件から、買う1台を選べる早見表です。当てはまる条件の行を選び、右端のリンクから機種の詳細へ進めます。
| 条件 | おすすめ機種 | 選ぶ理由 | 詳しく見る |
|---|---|---|---|
| 17畳前後のリビングで、清潔さと加湿量を重視したい | 象印 EE-TC60 | 定格加湿能力は600mL/hで、プレハブ洋室17畳までが目安です。 | スチーム式なら象印 EE-TC60 |
| 広いLDKで、給水の回数を減らしたい | ダイニチ HD-LX1026 | 標準の加湿量は960mL/hで、タンクは7.0Lです。 | ハイブリッド式ならダイニチ HD-LX1026 |
| 電気代を抑えて、毎日長く加湿したい | パナソニック FE-KX07D | ヒーターレスの気化式で、強の消費電力は14Wです。 | 気化式ならパナソニック FE-KX07D |
| リビングとは別に、寝室でも静かに使いたい | ダイニチ HD-RXT526 | 静音の運転音は、23〜13dBです。 | 寝室ならダイニチ HD-RXT526 |
| 一人暮らしの部屋で、置き場所を取りたくない | 象印 EE-RV35 | 質量は約2.3kgで、小さめのスチーム式です。 | 一人暮らしなら象印 EE-RV35 |
| 洗う部品を、できるだけ減らしたい | 象印 EE-DG50 | フィルターがなく、広口容器を拭いて手入れできます。 | お手入れなら象印 EE-DG50 |
リビング向けの加湿器の選び方

リビング向けの加湿器は、適用床面積、加湿量、タンク容量、湿度の保ち方、電気代の5点で選びます。機種ごとの値は、おすすめモデルの総合比較表で比べられます。
適用床面積は、洋室と和室の畳数を使い分けて選ぶ

加湿器の適用床面積は、プレハブ洋室と木造和室で、畳数が分けて示されます。日本電機工業会規格(JEM1426)に基づき、洋室を最大、和室を最小として示されます。どちらの畳数を基準にするかは、住まいの種類で決まります。
洋室中心のマンションなら洋室の畳数、畳の部屋が多い木造住宅なら和室の畳数で見ます。リビングが隣の部屋とつながるなら、つながった広さで選びましょう。壁や床の材質で、適用床面積は変わります。
加湿量は、部屋の広さの目安と、普段使うモードの数値で選ぶ
必要な加湿能力の目安は、14畳で500mL/h程度、19畳で700mL/h程度、28畳で1000mL/h程度です。近い数値を探しましょう。加湿量は、室温20℃・湿度30%の条件で示され、高湿になると減ります。
加湿量は、標準や強、お急ぎなど、モードごとに示されます。短い時間用のモードで選ぶと、普段は足りません。窓やドアの開け閉めが多いリビングは、余裕のある機種が向きます。
タンク容量は、1日の運転時間から逆算して選ぶ
リビングは、日中から夜まで長く運転します。タンクが小さいと1日に何度も給水が必要になるため、1日の運転時間を連続加湿時間で割って、給水の回数を見積もりましょう。
満水のタンクは重くなるため、給水する場所までの距離と運び方も考えます。取っ手があるかは、公式の仕様欄で見分けられます。
連続加湿時間は、加湿量が最大のモードで運転し続けた場合のおおよその時間です。弱いモードでは、時間が延びます。
\ 給水しやすい加湿器の選び方はこちら /

結露を避けたいなら、湿度の自動運転がある機種を選ぶ
リビングは窓が大きく、結露が目立ちやすい部屋です。最適な湿度は40〜60%が目安で、加湿しすぎるとカビや結露の原因になります。
湿度センサーによる自動運転のある機種は、設定した湿度に達すると運転を弱めます。ただし、エアコンの温風が当たる場所では、湿度センサーが正常に働かず、加湿しすぎる可能性があります。
自動運転がない機種なら、湿度計を置いて、運転と停止を自分で決めましょう。窓に結露が出たら、設定湿度を下げます。
電気代は、方式と運転モードをそろえて比べる

リビングで毎日使う電気代は、消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×電力量料金単価(円/kWh)で見積もれます。単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安である、31円/kWh(税込)が基準です。
スチーム式は電気代がとてもかかり、気化式は電気代が安い方式です。ハイブリッド式は、湿度に応じて2つの方式を使い分けるため、省エネにもなります。
毎日長く使うリビングは、方式で差が大きく出るため、使うモードの消費電力をそろえて比べましょう。
リビング向けの加湿器の種類とメリット・デメリット

加湿器は、方式によって、加湿量の出し方と電気代が変わります。リビングでの向き不向きを、方式ごとに整理します。
スチーム式のメリット・デメリット

スチーム式は、ヒーターで水を沸かし、蒸気にして送り出す方式です。雑菌の放出を抑えられる一方で、電気代がとてもかかります。蒸気は、約65℃まで冷まして送り出される機種があります。
チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒時の湯もれを防ぐ構造を備える機種があります。安全面を重視する家庭は、仕様欄で有無を見分けられます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 清潔な蒸気を出しやすい | 消費電力が大きく、電気代がかかる |
| フィルターのない機種がある | 蒸気の吹出口が熱くなる |
清潔さと、手入れのしやすさを優先したい人に向きます。水垢は、こすらずに、クエン酸で落としましょう。広いリビングでは、適用床面積に余裕のある機種を選びましょう。
吹出口が熱くなるため、人の通り道から外して置きましょう。小さな子どもやペットのいる家庭は、特に注意が必要です。
ハイブリッド式のメリット・デメリット

ハイブリッド式は、送風の気化式と、ヒーターで加湿を助ける温風気化式を組み合わせた方式です。湿度が低いときは温風気化式でパワフルに加湿し、湿度に応じて2つの方式を使い分けるため、省エネにもなります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 大きな部屋まで対応する機種がある | 電気代がかかる |
| 自動で湿度を保つ機種がある | フィルターとトレイの手入れが要る |
広いリビングで、加湿量を重視したい人に向きます。吹出口は、気化熱で温度が下がり、手をかざしても問題ありません。手入れの間隔を守れるかも、あわせて考えましょう。
気化式のメリット・デメリット

気化式は、水を含んだフィルターに風を当て、水分を気化させる方式です。電気代が安い一方で、大量の風で加湿するため、運転音や本体が大きくなります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 電気代が安い | 運転音や本体が大きくなりやすい |
| 吹出口が熱くならない | 加湿のスピードは遅め |
電気代を抑えて、毎日長く加湿したい人に向きます。風でフィルターから水分を気化させるため、ヒーターで水を沸かす方式より、消費電力を抑えられます。
吹出口が熱くならない点は、子どもやペットのいるリビングで役立ちます。本体が大きいため、置き場所の広さも先に確かめましょう。
お手入れランプやフィルター清潔モードなど、手入れを助ける機能のある機種もあります。加湿のスピードを上げたいときは、お急ぎなど、加湿量を一時的に上げる運転モードのある機種を選びましょう。
リビング向けの加湿器のおすすめモデル

方式が違うと、加湿量と給水の回数が変わります。紹介する6機種を公式の値で並べた総合比較表で全体を見てから、各機種の詳細に進みます。
| 項目 | 象印 EE-TC60 | ダイニチ HD-LX1026 | パナソニック FE-KX07D | ダイニチ HD-RXT526 | 象印 EE-RV35 | 象印 EE-DG50 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 方式 | スチーム式 | ハイブリッド式 | 気化式 | ハイブリッド式 | スチーム式 | スチーム式 |
| 加湿能力 | 定格600mL/h | 標準960mL/h | 定格(強)700mL/h | 標準500mL/h | 定格350mL/h | 定格480mL/h |
| 適用床面積 | 木造10畳・プレハブ17畳 | 木造16畳・プレハブ27畳 | 木造12畳・プレハブ19畳 | 木造8.5畳・プレハブ14畳 | 木造6畳・プレハブ10畳 | 木造8畳・プレハブ13畳 |
| タンク容量 | 4.0L | 7.0L | 約4.2L | 5.0L | 2.2L | 4.0L |
| 連続加湿時間 | 強約6時間 | 標準7.3時間 | 約6.0時間 | 標準10.0時間 | 強約6時間 | 強約8時間 |
| 幅×奥行×高さ(mm) | 約240×275×365 | 390×289×405 | 375×186×375 | 375×175×375 | 約240×260×275 | 約240×275×365 |
| 質量 | 約2.8kg | 約6.3kg | 約5.2kg | 約4.6kg | 約2.3kg | 約2.9kg |
| 参考価格(税込) | — | — | — | — | — | — |
スチーム式なら象印 EE-TC60
| 商品名 | 象印 EE-TC60 |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | 象印 |
| 型番 | EE-TC60 |
| 方式 | スチーム式 |
| 特長 | 600mL/hのハイパワー加湿タイプ |
| 洗う部品 | フィルターなし・フッ素加工の広口容器を拭く |
| 定格加湿能力 | 600mL/h |
| 適用床面積 | 木造和室10畳・プレハブ洋室17畳 |
| タンク容量 | 4.0L |
| 連続加湿時間 | 強約6時間・中約10時間・弱(静音)約20時間 |
| 本体サイズ | 幅約24×奥行約27.5×高さ約36.5cm |
| 質量 | 約2.8kg |
| 参考価格(税込) | — |
17畳前後のリビングで、清潔さと加湿量を重視したいなら、象印 EE-TC60がおすすめです。加湿能力が600mL/hと大きいためです。
EE-TC60の価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ 加湿能力600mL/hのハイパワータイプ /
EE-TC60は、ハイパワータイプのスチーム式で、定格加湿能力は600mL/h、適用床面積は、プレハブ洋室17畳までです。
加湿能力の目安は、14畳で500mL/h程度、19畳で700mL/h程度です。EE-TC60は、14畳の目安を上回り、19畳の目安には届きません。連続加湿時間は、強が約6時間で、タンクは4.0Lです。
気になる点は、運転中の熱と、給水の間隔です。蒸気の吹出口が熱くなるため、人の通り道から外しましょう。強運転では、約6時間ごとの給水を見込みます。季節限定品です。

ハイブリッド式ならダイニチ HD-LX1026
| 商品名 | ダイニチ HD-LX1026 |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | ダイニチ |
| 型番 | HD-LX1026 |
| 方式 | ハイブリッド式 |
| 特長 | フィルタークリーナーとトレイカバーを備える |
| 洗う部品 | 背面エアフィルター・トレイ(トレイカバーで洗浄を省ける) |
| 加湿量 | 標準960mL/h |
| 適用床面積 | プレハブ洋室27畳・木造和室16畳 |
| タンク容量 | 7.0L(給水口が広い) |
| 連続加湿時間 | 標準7.3時間・静音8.8時間 |
| 消費電力 | 標準420W(50Hz)・430W(60Hz) |
| 運転音 | 標準34〜13dB・静音27〜13dB |
| 本体サイズ | 高さ405×幅390×奥行289mm |
| 質量 | 約6.3kg |
| 参考価格(税込) | — |
広いLDKで、給水の回数を減らしたいなら、ダイニチ HD-LX1026がおすすめです。標準の加湿量が960mL/hと大きいためです。
HD-LX1026の価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ フィルタークリーナーとトレイカバーで手入れを助ける /
HD-LX1026は、LXタイプで、標準の加湿量は960mL/h、適用床面積は、プレハブ洋室27畳までです。28畳で1000mL/h程度という目安に近く、広いリビングまで対応します。
タンクは7.0Lで、標準の連続加湿時間は7.3時間です。日中から夜まで運転しても、給水の回数を抑えられます。
気になる点は、重さと消費電力です。質量は約6.3kgで、満水のタンクは重く、給水する場所までの動線に余裕が要ります。標準の消費電力は420W(50Hz)・430W(60Hz)で、気化式より大きくなります。

気化式ならパナソニック FE-KX07D
| 商品名 | パナソニック FE-KX07D |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | パナソニック |
| 型番 | FE-KX07D |
| 方式 | 気化式 |
| 特長 | プレフィルターとお手入れランプを備える |
| 洗う部品 | タンク(毎日)・加湿フィルターとトレー(約1か月に1回) |
| 定格加湿能力 | 強700mL/h |
| 適用床面積 | プレハブ洋室19畳・木造和室12畳 |
| タンク | 広口・タンクハンドル付き(約4.2L) |
| 消費電力 | 強14W・静か4W |
| 手入れの知らせ | お手入れランプ・フィルター清潔モード |
| 本体サイズ | 高さ375×幅375×奥行186mm(背面凸部10mm) |
| 質量 | 約5.2kg(タンク空) |
| 参考価格(税込) | — |
電気代を抑えて、毎日長く加湿したいなら、パナソニック FE-KX07Dがおすすめです。消費電力は、強が14Wと小さいためです。
FE-KX07Dの価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ プレフィルターとお手入れランプを備える気化式 /
FE-KX07Dは、ヒーターレス気化式で、加湿量は、お急ぎが800mL/h、強が700mL/hです。お急ぎは30分間に限った運転なので、普段は強の700mL/hで、部屋に足りるかを見ましょう。
適用床面積は、プレハブ洋室19畳、木造和室12畳までです。消費電力は、強が14W、静かが4Wで、スチーム式より小さくなります。
気になる点は、運転音と連続加湿時間、本体の大きさです。お急ぎの運転音は44dB、強は39dBで、連続加湿時間は約6.0時間です。本体は高さ375×幅375mmで、置き場所の広さも先に確かめましょう。

リビング向けの加湿器選びで失敗しない方法

リビング向けの加湿器選びでは、人の動線、加湿のしすぎ、手入れの間隔、加湿量の余裕で失敗しやすくなります。購入前に避けたいことを4つ挙げます。
吹出口が熱くなる機種を、人の動線に置かない
スチーム式は、蒸気の吹出口が熱くなります。リビングは、人やペットが行き来する場所のため、通り道や手の届く低い場所には置かないようにしましょう。小さな子どもやペットのいる家庭は、特に注意が必要です。
気化式やハイブリッド式は、吹出口が熱くなりにくい方式です。ハイブリッド式の吹出口は、気化熱で温度が下がり、手をかざしても問題ありません。子どもやペットがいる家庭は、この2方式も候補になります。
加湿しすぎて、窓や壁を結露させない
スチーム式は過加湿になりやすく、加湿しすぎるとカビや結露の原因になります。窓が大きいリビングは結露が目立つため、湿度センサーで自動運転する機種は、設定した湿度に達すると運転を弱めます。
自動運転のない機種は、湿度計を置いて、運転と停止を自分で決めましょう。窓に結露が出たら、設定湿度を下げます。湿度計は、加湿器から離れた、人のいる高さに置くと、実際の湿度に近くなります。
\ 冬の結露対策向けの除湿機の選び方はこちら /

手入れの間隔を決めずに、機種を選ばない
手入れを怠ると、悪臭や加湿能力の低下、送風音の増大などが起こります。リビングでは、においや音が家族全員に伝わるため、毎日、2週間に1回、1か月に1回のどれなら続けられるかを、先に考えましょう。
手入れの回数を減らしたいなら、フィルターのないスチーム式や、トレイカバーのある機種が候補です。フィルターのないスチーム式でも、水垢は付くため、クエン酸洗浄は残ります。
\ お手入れが簡単な加湿器の選び方はこちら /

適用床面積ぎりぎりの機種で、広いリビングを賄わない
適用床面積は、加湿量の最大値で決まる目安です。静音のような弱いモードでは、同じ広さを保てない場合があり、適用床面積ぎりぎりの機種は、普段のモードでは足りなくなります。
リビングの広さが適用床面積の上限に近いなら、一段大きい機種を候補にしましょう。窓やドアの開け閉めが多い部屋は湿度が下がりやすく、余裕のある機種が向きます。
必要な加湿能力の目安は、広さが1段階上がるごとに増えます。14畳から19畳に広がると、200mL/h増えます。
リビング向けの加湿器の使い方

リビングで使うときは、置き場所と、運転の設定で、加湿の効き方が変わります。使う前に決めておきたい点を整理します。
床に直置きせず、窓際とエアコンの風を避けて置く

加湿器は、床に直接置かず、テーブルや家具の上に置きましょう。床の近くは温度が低く、センサーが湿度を見誤ることがあるためです。
| 避ける場所 | 理由 |
|---|---|
| エアコンの風が直接当たる場所 | センサー付きの加湿器は、温風が当たると誤作動する場合があります |
| 床に直接置く | 暖房中は、センサーが湿度を高めに判定して、加湿量が下がることがあります |
| 窓際 | 外の冷気の影響でセンサーが誤判断しやすく、窓に結露ができやすくなります |
| 換気扇やドアの近く | ミストや水蒸気が室外に出てしまい、加湿効率が低下します |
壁や家具、家電製品の近くは避けましょう。テレビやパソコンの近くにも、置かないようにします。木製の家具のそばはカビやすく、デジタル機器のそばは湿度に弱いためです。
窓の近くは結露の原因になり、エアコンの風が直撃する場所は、センサーが湿度を誤認します。
給水は使う直前に行い、水は毎日入れ替える
タンクに入れた水道水は、半日ほど経つと残留塩素が抜け、雑菌が繁殖しやすくなります。給水は、使う直前に行いましょう。
前日の水が残っていても、毎日すべて捨てて、新しい水道水に入れ替えましょう。リビングは運転時間が長く、日中に水が減ります。継ぎ足しをせず、タンクを空にしてから給水し直すのが基本です。
毎日の水替えは、朝の支度や帰宅後など、決まった時間に行うと、続けやすくなります。
湿度は40〜60%を目安に、モードで保つ
湿度は40〜60%を目安に保ちます。加湿しすぎるとカビや結露の原因になるため、運転の立ち上がりは強めのモードで湿度を上げます。
湿度が目安に近づいたら、標準や自動運転に切り替えましょう。窓に結露が出ない範囲で、設定湿度を調整します。
暖房を使う日は、室温が上がり、相対湿度が下がります。湿度計で朝晩の差を見ながら、モードを切り替えましょう。暖房の強い日は、湿度が下がりやすい点に気をつけます。
朝に窓や壁の結露を見て、設定湿度を直す
加湿器の近くの窓や壁に、結露が出ていないかを、朝に見ましょう。結露が出るなら、設定湿度を下げるか、運転時間を短くします。
結露が窓の下から広がるなら、置き場所が窓に近すぎる可能性があります。窓際は外の冷気の影響を受けやすいため、置き場所を窓から離しましょう。
結露が出た窓は、乾いた布で拭き取り、カビの発生を防ぎます。朝に見ると、一晩の結露の量が分かります。結露の量は、前日の設定を見直す目安になります。
リビング向けの加湿器のお手入れ方法

リビングで毎日使う加湿器は、水替えと定期的な洗浄が欠かせません。目安を、頻度別に整理します。
タンクは毎日、残った水をすべて捨てて振り洗いする

水を替えるときは、タンク内に残った水をすべて捨て、少量の水道水を入れて振り洗いしましょう。毎日洗うと、水垢やカルキが付くのを防げます。
タンクに水を半分ほど入れて振り、排水する洗い方を、2〜3回行います。毎日の水洗いは1回の手間が小さく、ためると落ちにくくなる水垢を防ぎます。
- タンクの水を、すべて捨てます。
- 少量の水道水を入れ、振り洗いします。
- 新しい水道水を給水します。
ふたなどの細かい部分に汚れがあれば、あわせて拭きましょう。洗ったあとは、水気をよく切ってから、本体に戻します。
| 部位 | 目安の頻度 |
|---|---|
| タンク | 毎日、残った水をすべて捨てて振り洗い |
| フィルターとトレイ(ハイブリッド式) | 2週間に1回程度、水洗い |
| 気化フィルターのクエン酸洗い | 1か月に1回の浸け置き |
| フィルターとトレイ(気化式) | 約1か月に1回 |
フィルターとトレイは、2週間から1か月に1回洗う
洗う間隔は、方式で目安が違います。ハイブリッド式は2週間に1回程度、気化式は約1か月に1回です。
気化フィルターは、1か月に1回、クエン酸で浸け置き洗いします。加湿フィルターは、2週間に1回程度洗い、水を入れ替えて数回すすぎます。
吸気口と、気化式のプレフィルターは、こまめに掃除機でほこりを取りましょう。フィルターとトレイは毎日洗う部品ではないため、洗う日をカレンダーに書いておくと、忘れにくくなります。
ほこりが減ると、フィルターの汚れも抑えられ、洗う頻度を抑えられます。気化式のプレフィルターは、特にほこりが付きやすい部品です。
スチーム式は、クエン酸洗浄で水垢を落とす
スチーム式の水垢は、クエン酸で落とします。40℃程度のぬるま湯に溶かしたクエン酸を、タンクに入れて、30分から2時間浸け置く方法があります。水垢は、こすらずに落とすと、容器の表面を傷めずに済みます。
スチーム式は、溶かしたクエン酸を入れ、クエン酸洗浄モードで手入れする機種があります。フィルターがなく、広口の容器を拭いて手入れできる機種もあります。
クエン酸の量と時間は、機種ごとの取扱説明書に従います。洗ったあとは、水道水でしっかりすすぎましょう。
補修用性能部品の保有期間をメーカーの案内で確認する
加湿器の保有期間の始期は、購入日ではなく、その製品の製造を打ち切ったときです。故障したときに修理できる期間の目安になります。期間は6年で、メーカー別の保有期間は、下の表のとおりです。
どのメーカーも保有期間は同じ6年のため、この点は機種選びの決め手にはなりません。
| メーカー(製品の公式の表記) | 保有期間 |
|---|---|
| パナソニック(加湿機) | 製造打ち切り後6年 |
| シャープ(加湿器) | 製造打ち切り後6年 |
| 象印(加湿器) | 製造打ち切り後6年 |
用途別・家族構成別のおすすめ加湿器

リビング以外の暮らし方では、選ぶ基準が変わります。寝室、一人暮らし、お手入れの3つで、機種を紹介します。
寝室ならダイニチ HD-RXT526
| 商品名 | ダイニチ HD-RXT526 |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | ダイニチ |
| 型番 | HD-RXT526 |
| 方式 | ハイブリッド式 |
| 特長 | おやすみ快適を備える大容量ハイブリッド式 |
| 運転音 | 標準30〜13dB・静音23〜13dB |
| 連続加湿時間 | 標準10.0時間・静音12.5時間 |
| 加湿量 | 標準500mL/h・静音400mL/h |
| 適用床面積 | プレハブ洋室14畳・木造和室8.5畳 |
| タンク容量 | 5.0L |
| 本体サイズ | 高さ375×幅375×奥行175mm |
| 質量 | 約4.6kg |
| 参考価格(税込) | — |
リビングとは別に、寝室で静かに使いたいなら、ダイニチ HD-RXT526がおすすめです。静音は23〜13dBで、12.5時間続きます。
HD-RXT526の価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ おやすみ快適を備える、大容量のハイブリッド式 /
HD-RXT526は、ハイブリッド式で、1時間は最小運転音で運転するおやすみ快適を備えます。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 夜に静かに使いたい | 運転音の数値。静音やおやすみ用のモードがあるかも確かめる |
| 朝まで給水せず使いたい | 連続加湿時間。モードごとの時間を見る |
| 結露を避けたい | 湿度センサーの有無と、自動運転の設定 |
運転音は、標準が30〜13dB、静音が23〜13dBです。連続加湿時間は、標準が10.0時間、静音が12.5時間で、タンクは5.0Lです。リビングで使う大型機より、夜に給水せず、静かに使えます。
気になる点は、部屋の広さと手入れです。適用床面積は、プレハブ洋室14畳までで、広いリビングの主力には足りません。ハイブリッド式のため、気化フィルターとトレイの水洗いが、2週間に1回程度要ります。

一人暮らしなら象印 EE-RV35
| 商品名 | 象印 EE-RV35 |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | 象印 |
| 型番 | EE-RV35 |
| 方式 | スチーム式 |
| 特長 | ベーシックタイプのスチーム式 |
| 洗う部品 | フィルターなし・フッ素加工の広口容器を拭く |
| 定格加湿能力 | 350mL/h |
| 適用床面積 | 木造和室6畳・プレハブ洋室10畳 |
| タンク容量 | 2.2L |
| 連続加湿時間 | 強約6時間・弱約27時間 |
| 本体サイズ | 幅約24×奥行約26×高さ約27.5cm |
| 質量 | 約2.3kg |
| 参考価格(税込) | — |
一人暮らしの部屋で、置き場所を取りたくないなら、象印 EE-RV35がおすすめです。フィルターがなく、広口容器を拭いて手入れできます。
EE-RV35の価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ ベーシックなスチーム式で、お手入れしやすい /
EE-RV35は、小さめのスチーム式で、質量は約2.3kgです。台の上へ置いたり、運んで給水したりする作業が軽くなります。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 置く場所が限られる | 本体サイズと質量。台の広さと比べる |
| 運んで給水したい | タンクの取っ手の有無と、満水時の重さ |
| 毎日の手入れを軽くしたい | 洗う部品の数と、容器の洗いやすさ |
加湿能力は350mL/hで、適用床面積は、木造和室6畳・プレハブ洋室10畳です。タンクは2.2Lで、強の連続加湿時間は約6時間です。
気になる点は、加湿量とタンクの大きさです。適用床面積はプレハブ洋室10畳までで、リビングには向きません。タンクが2.2Lと小さいため、強運転では、約6時間ごとの給水を見込む必要があります。季節限定品です。

お手入れなら象印 EE-DG50
| 商品名 | 象印 EE-DG50 |
|---|---|
| 商品画像 | ![]() |
| メーカー | 象印 |
| 型番 | EE-DG50 |
| 方式 | スチーム式 |
| 特長 | フィルターなしで容器を拭いて洗える |
| 洗う部品 | フィルターなし・フッ素加工の広口容器を拭く |
| 定格加湿能力 | 480mL/h |
| 適用床面積 | 木造和室8畳・プレハブ洋室13畳 |
| タンク容量 | 4.0L |
| 連続加湿時間 | 強約8時間・中約16時間・弱約32時間 |
| 消費電力 | 湯沸かし立ち上げ時985W・加湿時410W |
| 本体サイズ | 幅約24×奥行約27.5×高さ約36.5cm |
| 質量 | 約2.9kg |
| 参考価格(税込) | — |
洗う部品を減らしたいなら、象印 EE-DG50がおすすめです。スチーム式で、フィルターがなく、広口の容器を拭いて手入れできます。
EE-DG50の価格・在庫状況は、下のリンクからご確認ください。
\ フィルターなしで、容器を拭いて手入れできる /
EE-DG50は、長時間加湿タイプのスチーム式で、連続加湿時間は、強が約8時間です。
| 重視する条件 | 公式で見る指標と見方 |
|---|---|
| 洗う部品を少なくしたい | フィルターの有無と、トレイや容器の構造 |
| 水垢の汚れが気になる | クエン酸洗浄のモードと、洗い方の案内 |
| 毎日の水替えを続けたい | タンクや容器の口の広さと、取り外しやすさ |
しっかり洗うときは、クエン酸洗浄モードを使えます。定格加湿能力は480mL/hで、プレハブ洋室13畳までです。リビングの主力にするなら、適用床面積に余裕のある機種も比べましょう。
気になる点は、加湿量と熱さです。湯沸かし時の消費電力は985Wと大きく、蒸気の吹出口が熱くなるため、置き場所に配慮しましょう。季節限定品です。

加湿器のお手入れで避けたい方法

リビングで使う加湿器は、大きなタンクや部品を扱う機会が増えます。避けたい扱い方は、給水する水、運び方、しまい方、洗浄後のすすぎの4つで、代わりの方法もあわせて示します。
タンクに、水道水以外の水を入れない
ミネラルウォーターやアルカリイオン水、浄水器を通した水、井戸水は、塩素殺菌されていないと考えられます。水道水に比べて、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌が増えると、悪臭や加湿能力の低下につながります。水の種類を変えると、タンクを洗う回数も増えます。給水する水は、毎回の手入れの手間にも関わります。
給水には、水道水を使いましょう。水道水でも、半日ほど置くと残留塩素が抜けるため、継ぎ足しは避けます。ペットボトルの水を使う家庭は、水道水に切り替えましょう。
運ぶときや保管のとき、本体を傾けたり横倒しにしたりしない
本体は、傾けたり、横倒しの状態にしたりしないでください。水が残っている場合は、特に注意が必要です。傾けると、水がこぼれて、床や家具をぬらす原因になります。本体を倒れたまま放置すると、蒸気口から微量のお湯が流れ出ます。
リビングで場所を移すときは、タンクの水を捨ててから運びましょう。床に水がこぼれると、家具を傷めます。持ち運ぶときは、本体を両手で持ち、保管するときも、本体は立てた状態にします。
洗った部品を、濡れたままでしまわない
シーズンが終わったら、洗った部品の水気を切って、よく乾かしてから、購入時の箱かポリ袋に入れて保管しましょう。濡れたままの部品をしまうと、次のシーズンに、においやカビが出るおそれがあります。
保管場所は、湿気の少ないところにします。タンクの水も、必ず捨てましょう。使い始める前には、タンクを洗ってから給水します。
クエン酸洗浄のあとは、すすぎを省かない
クエン酸で洗ったあとは、水道水で、2分以上を目安に、しっかりすすぎましょう。すすぎが足りないと、クエン酸が残るおそれがあります。
タンクの中まで、水を何度か入れ替えて流します。洗浄のあとは、タンクを空にしてから、新しい水道水を給水しましょう。浸け置きの時間は、機種ごとの取扱説明書の範囲で行い、長くしすぎないようにします。
リビング向けの加湿器のよくある質問

購入前に迷いやすい点として、台数、風の向き、壁や家具への影響について、順に答えます。
広いリビングでは、加湿器を2台使ったほうがよいですか?
1台の加湿量が、リビングの広さの目安に届かないときは、2台に分ける方法もあります。必要な加湿能力の目安は、14畳で500mL/h程度、28畳で1000mL/h程度です。
2台に分けると、置き場所と電源が増え、手入れの手間も台数の分だけ増えます。先に、1台で足りる機種があるかを確かめましょう。
加湿器の風や蒸気は、人に直接当ててもよいですか?
風や蒸気は、人や家具に直接当たらない向きにしましょう。置き場所は、エアコンの温風が加湿器に当たらず、出た湿った空気に温風が当たる場所が適しています。
吹出口の向きは、機種ごとに調整できる範囲が違います。取扱説明書で、向きを変えられる範囲と、変え方を確かめましょう。
壁や家具の近くに置くと、どうなりますか?
壁や家具、家電製品のすぐそばに置くと、ミストや水蒸気の影響で、カビの繁殖や家具の劣化、家電の故障が起こる恐れがあります。
壁や家具からは離して置きましょう。窓の近くも、ミストや水蒸気が冷やされて結露する可能性があるため、避けましょう。
リビング向けの加湿器の選び方まとめ

今回は、リビング向けの加湿器の選び方についてご紹介しました。
まず、リビングの広さに合う適用床面積で、候補を絞りましょう。次に、早見表で1台を選び、公式ページで、普段使うモードの加湿量と、連続加湿時間を確かめれば、購入に進めます。
リビング向けの加湿器を選ぶ軸は、部屋の広さに合う適用床面積と、加湿量です。17畳前後で、清潔さと加湿量を重視するなら、象印 EE-TC60です。
\ 加湿能力600mL/hのハイパワータイプ /
広いLDKで、給水の回数を減らしたいなら、標準の加湿量が960mL/hと大きいダイニチ HD-LX1026です。
電気代を抑えて、毎日長く使う場合は、消費電力の小さいヒーターを使わない気化式も比べましょう。
\ フィルタークリーナーとトレイカバーで手入れを助ける /














コメント